解決&対策
オフショア開発の問題点
●言葉が通じない
弊社の対策:
①社内日本語教室を計画的に運営する。
必須受講時間(週当たり標準3時間)や、定期的な受講時間帯をあらかじめ決めておき、参加必須としています。 社員半数以上は日本語のレベル3級以上になっており、リーダークラスはお客様と会話できます。
②業務専門用語、ビジネス用語、間違いやすい表現などを重点的に訓練する。
弊社日本語教育の特徴は実用性を重視しており、会話、ヒヤリング、仕様書とメールの書き方などを中心に実施しております。
●顧客の声や重要度が伝わらない
弊社の対策:
①弊社の経営理念は、「顧客重視」です。
お客様のご要望を徹底的に全社員に浸透しています。
日本と中国では常識や認識に多少ズレがあることは避けられませんが、常に「顧客重視」の理念を社員に浸透して置けば、お客様の声や重要度が伝わらないことが無いでしょう。
②プロジェクトが終了した際には、必ず総括会議を開催する。
すべてのプロジェクトが終了した際には、必ずプロジェクト総括会議を行い、会議に関するレポートはお客様にも提出しております。
③定期的に顧客満足度調査を行う。
半期ごとにお客様にご協力して頂き、顧客満足度調査を行います。
●仕様変更に対応してもらえない
弊社の対策:
弊社の部長クラスとチームリーダーは、全員8年以上の日本向け開発経験を持っております。最近のお仕事は、スタートする時点には仕様がまだフィックスしてないのがほとんどです。仕様変更は当たり前です。弊社はこのような作業の流れに慣れており、仕様変更や緊急依頼に対しても、積極的な姿勢で対応しております。
●予想以上にオーバーヘッドがかかる
弊社の対策:
弊社の方で日本語堪能なBSEを用意します。できるだけお客様のご負担を軽減するように心掛けております。新しい業務の場合は、初期段階にはお客様のご指導が必要になりますが、軌道に乗れば弊社のBSEが架け橋の役割を引き継ぎすることができます。
●品質に関する意識が低い、品質管理レベルが低い
弊社の対策:
①品質基準の策定と合意。
お客様ごとに品質に対する基準や要求も違います。
弊社は、プロジェクト見積りの段階でお客様と一緒に品質基準を策定し、定められた品質基準に適するコースも見積りに反映させていただきます。
②品質課題具体事例の収集と教育。
プロジェクト総括会議にて洗い出した成功失敗の具体例をアクションプランに追加して、横展開し再発を防ぎます。
●バグ判定の基準が違う
弊社の対策:
お客様の判定基準に従います。
見積り時に、バグ判定基準、エビデンス、是正基準などを事前にお客様との間で明確にしておきます。
●開発プロセスが異なる
弊社の対策:
①基本的にはお客様が要求しているプロセスに従います。
②弊社は日本向け開発一筋の会社なので、開発基準、工程管理、品質管理、進捗管理などはすべて日本式の管理となっており、開発環境とドキュメントも日本語になっております。
●スキルが低い
弊社の対策:
①アプリケーション勉強会を定期的に実施しています。
②全メンバーのスキル管理と四半期評価システムを実施しています。
スキル管理システムを活用し、全メンバーの育成計画、研修受講履歴、四半期ごとのスキル評価を管理している。
●業務知識がない
弊社の対策:
弊社のメンバーは、金融系業務では平均6年以上の経験を持つ、特にATM分野は用件定義・概要設計から着手するスキルを持っています。
●せっかく教えてもチーム内で共有してくれない
弊社の対策:
毎日、チーム内で朝礼を行い、プロジェクトの最新情報を共有しております。
●残業に対する意識の差がある
弊社の対策:
忙しくない時の無意味な残業は進めておりませんが、短納期プロジェクトや緊急対応時の残業に対しては全く抵抗がありません。必要に応じて昼夜二交代の体制も築けます。
●離職率が高く、すぐに辞めてしまう
弊社の対策:
①全員のキャリアアップ計画を作成し、達成するために会社の方も積極的に支援し、メンバーのモチベーションを高めます。
②ローテーションでメンバーに日本へ出張する機会を提供しています。
③主要メンバーのバックアップ要員を育成し、万が一の離職に備えます。
●機密漏えいの対策が取られているか心配
弊社の対策:
従業員全員と機密保持の契約を結んでいます。
また、お客様のご要求に応じてチームメンバー全員からお客様へ直接「機密保持誓約書」を提出したこともあります。